インドネシアで現地採用として就職する!

現地採用とは、海外の支社にある企業(主に日系企業)で採用されることを指します。現地法人で採用されたため、「現地採用」や略して「ゲンサイ」もしくは「ローカル」と呼びます。

  • インドネシアの実際の現地採用の実態ってどうなの?
  • インドネシアで現地採用として就職するメリットやデメリットは?
  • 現地採用の求人ってインドネシアにもあるの?

とお悩みのあなた。実際にインドネシアで現地採用として就職経験のある筆者が、インドネシアの現地採用として就職するために実践したこと、成功までの道のりを紹介します。

転職を考えている方、将来的に海外で就職したいと思っている方は是非参考にしてみてください。

ローカルとして就職することとは?


新卒で就職して定年まで1社で働き続ける人が年々少なくなってきている現代。人々の働き方も多様化しています。その中の選択肢として今回紹介するのがインドネシアでの「現地採用」という働き方。

インドネシアで就職することで、インドネシアの生活を実際に経験し、インドネシア語の習得以外にも様々な経験を詰めることでしょう。

まず、現地採用と駐在員の違いは、「採用された会社」の違いです。駐在員は、日本本社から現地法人に派遣され、現地の要職に就く人。一方、現地採用はインドネシアにある現地法人で採用されます。

『現地採用』という雇用形態に抵抗を持っている方も多いのではないでしょうか。しかしながら、例えばgoogleの日本法人に就職したアメリカ人は、アメリカから見れば現地採用者。

また、カリフォルニアのAppleに勤めている日本人は現地採用。外資系に勤める多くの日本人は全員現地採用として捉えるでしょうか?

ご自身のキャリアを築き上げる上で、現地採用を選択肢の1つとして捉えても良いのではないでしょうか。

S氏がゲンサイとして働くために実践したこと


新卒で就職したメーカーで3年間働き、インドネシアの日系企業に転職を決意したS氏の事例を紹介します。英語が得意でTOEICは800点

しっかり勉強すれば、取得可能な得点です。S氏は海外の取引先とのやり取りで英語を使っていたこともあり、英語での仕事は特に不便に感じることはなかったそうです。

まずはローマ字表記のインドネシア語の勉強をし、日常会話程度のインドネシア語をマスターしたそうです。

S氏はこれまでの経験を経歴書にまとめ、営業職としてインドネシアの日系企業のメーカーに現地採用として就職しました。現地採用として就職する際のポイントは主に以下の3点。

    • 英語での業務をスムーズに行えるレベルまで上げること
    • インドネシア語を少しでも勉強する事
    • アピールポイントと転職理由を明確にすること

インドネシア語を必須としない求人も多くありますが、日常生活で困らぬようにインドネシア語は勉強するに越したことはないでしょう。

現地採用として就職した人の収支表は?


インドネシアの場合、20~30代の現地採用の求人は15万円~25万円がほとんどです。海外経験も豊富な50代以上は工場責任者などの要職で迎えられ、50万円以上の求人があります。

50代以上の要職で就職するインドネシアの現地採用の方は、子育ても一段落し、退職金でお子さんの学費や家のローンを支払われた方もいるので、ここでは20~30代の現地採用の収支について紹介します。

収入(手取り) 153,000
家賃 0
内食/屋台(500円×90) 45,000
外食(5,000円×4) 20,000
インターネット 0
携帯 1,000
交通費 5,000
娯楽(ゴルフ等月4回) 40,000
雑費 20,000
合計 131,000
残高 22,000

※上記収支は、約15万円(Rp.20,000,000)の手取りの計算です。趣味で週1にゴルフなどを楽しんだり、月に4回日本食レストランでの外食をしたりする人の場合で上記はあくまでもイメージです。

インドネシアでの生活において、現地採用でも大きなメリットは家賃や光熱費の支出を気にせずにいられる点。

インドネシアでは、5万円前後の洗濯と掃除込みのサービスアパートメントの住居手当をしてくれる現地法人が多く、補助がない場合は住宅分の給与が上乗せされると考えていただいて良いでしょう。

その他、年に1度は1か月分のボーナスや、インドネシアの社会保障(BPJS)が付く場合もあるので、合わせてチェックしましょう。場合によっては、社用車が貸与されることもあり、運転手付きの生活ができる可能性も。

また、娯楽の回数さえ減らせば貯金も可能ですが、インドネシアで就職したからには、貯金よりスキルアップや旅行にお金を使った方が良いという声もあります。

ゲンサイのメリットとデメリット


強いてデメリットを挙げるとするならば、以下の2点。

  • 社内でのステップアップが限定的
  • 駐在員との収入格差

インドネシアで就職する現地採用は、同じ会社でのステップアップが難しいでしょう。日本からインドネシアに派遣された駐在員が来るため、多くの日系企業では現地採用が要職に就くことは難しい傾向にあります。

その会社の要職に就きたい場合は、極めて稀ですが、現地採用から本社採用に変更することが必要。

現地採用が社員登用の可能性はゼロではありませんが、会社によって異なるので、「面接段階で現地採用からの社員登用があるのか」と確認することをおすすめします。



駐在員との収入格差は予め納得して就職するべきです。駐在員の方は、日本の給料と現地手当が付与されます。そのため、たとえ若手駐在員でも、現地採用の給与水準は異なります。この点は気にしても仕方がないでしょう。

インドネシアで現地採用として就職することのメリットは以下のページでも紹介しているので、こちらのURLをご覧ください。

まとめ~インドネシアで現地採用として就職すること~


新卒で頑張って就職した企業でも、終身雇用が期待できず、更に転職によって給与が上がるケースが増えてきている日本。仕事の幅を広げるためには、インドネシアに就職することも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

日系企業が1,500社以上あるインドネシアですが、現地採用という形で就職した方も多くおり、インドネシアで自分磨きをしています。

「将来〇〇になりたいからその為に今は現地採用としてインドネシアの日系企業に就職した」といった現地採用の方はとても多く、日本語・英語・インドネシア語のトリリンガルになる人も。

ご自身のスキルアップのために、インドネシアで現地採用として就職することを検討してみてはいかがでしょうか。

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