日本から海外に出る際、日本と行き先の国の時差は頭に入れておきたいもの。iPhoneなどの携帯電話は自動的に変更されますが、腕時計は自分で設定しなければいけない場合もあるので、インドネシアに訪れる際は、インドネシアの時差をしっかりと把握しましょう。
日本では馴染みがないケースですが、インドネシアではタイムゾーンが3つあります。そのため、インドネシア国内で時間は3つ。ある地域で9時に放送される「ニュース9」が8時だったり10時だったりします。
- ジャカルタと日本の時差は?
- ジャカルタとバリの時差は?
- インドネシアに行く前に時差のことを知っておきたい
と思っているあなた。
インドネシアに旅行や出張で行く前に知っておきたい時差について解説します。
記事の目次
ジャカルタ、スラバヤ、バンドンは日本から-2時間!バリは-1時間!
日本が朝9時の時、インドネシアの首都ジャカルタは-2時間の朝7時です。その他にもバンドン、スラバヤなども同じタイムゾーンで日本の-2時間です。
しかし、日本が朝9時の時、人気観光地のバリの時差は日本から-1時間の8時。
世界有数のダイビングスポットのあるニューギニア島のイリアンジャヤは日本との時差はありません。
インドネシアの首都ジャカルタからバリへ乗り継ぎ、もしくはその逆の場合、フライトの時間を間違えたら乗り過ごしてしまうことも。インドネシア国内にも時差があることを覚えておきましょう。
インドネシアの時差表記について
インドネシアには時差を分けるタイムゾーンが3つ存在するため、WIBやWITA、WITと表記されることがあります。それら3つの表記は、インドネシア版の標準時子午線。
本初子午線、標準時子午線、日付変更線…。社会で習った単語を覚えていますか?
本初子午線
経度0度0分0秒と定義された基準の経線。「イギリスのグリニッジ天文台が基準になっているからグリニッジ子午線とも呼ばれる」と習った方も多いのではないでしょうか。正確にはグリニッジ天文台は経度がちょうど0度の地点から西へ約102m離れているので、現在のちょうど0度を通る本初子午線は「IERS基準子午線」または「国際基準子午線」とも呼ばれるものとなっています。
(日本)標準時子午線
日本の標準時の基準となる子午線を(日本)標準時子午線と呼びます。兵庫県明石市を通ると覚えている方は多いはず。日本の標準時子午線は東経135度と定められています。
日付変更線
経度180度の地点を結ぶ理論上の線。日付の変更を示す線で、陸上の隣接する市町村で日付が変わるなどの不便がないように、海上に設定されている線です。
日本の標準時子午線が1つあるのに対し、インドネシアではそれが3つあります。
WIB:Waktu Indonesia Barat
西部標準時と呼ばれ、ジャカルタやスラバヤのあるジャワ島、スマトラ島、カリマンタン島の1部が含まれます。日本との時差は-2時間。
WITA:Waktu Indonesia Tengah
中部標準時と呼ばれるインドネシアの中心部に位置する島々(バリ島、スラウェシ島、ヌサ・トゥンガラ諸島など)に適用される標準時間です。日本との時差は-1時間。
WIT:Waktu Indonesia Timur
東部標準時。ティモール島やニューギニア島の標準時間です。日本との時差はありません。日本人もあまり行かない地域ですが、ダイバーにとっては一度訪れてみたいエリアかもしれません。
地図で解説!経度が一緒なのに隣国と時差が違う!?
シンガポールやマレーシアはジャカルタより西に位置するため、本来であれば-2時間のはずですが、日本との時差は-1時間しかありません。おかしな話ですが、バリから西に向かってジャカルタに行く際に時差を+1時間にし、ジャカルタから更に西のシンガポールに行く際は-1時間に設定しなければなりません。
マレーシアはカリマンタン島(ボルネオ島)にも領土があるため、国内の時差を統一したと考えられます。シンガポールはマレーシア領土の中間に位置する為、地図上でややこしくなるためマレーシアに乗っかって時差を合わせた説、香港を意識した説など、真相は定かではありませんが、政治や経済、民族の影響が反映されていると考えられます。仕事や株式市場で時間が同じ方が便利であるのは言うまでもありません。日付変更線がぐにゃぐにゃであるのと同じ理論です。
まとめ~インドネシアの時差について~
日本から直行便でジャカルタに行く場合は-2時間。バリに行く際は-1時間と覚えておきましょう。気を付けるべきは、ジャカルタを経由してバリに行く場合。そしてバリを経由してジャカルタを訪れる場合です。インドネシアに入ったからと油断して時差を設定してしまい、フライト時間を間違えないように注意が必要。
また、上記のようにタイやベトナムなどの隣国に行く際も時差には気を付けましょう。マレーシアとシンガポールがややこしくしているとつい思っていまいますが、東南アジア諸国のユニークな関係性を想像できる面白さもあるのではないでしょうか。