社会人を数年~10数年経験し、新たなステップアップをしたいと思っているあなた。これまでとは違った環境や未経験の業界で挑戦したいと思っていませんか?
そんな方にはインドネシアでの転職がおすすめ。業界未経験者でも、これまでのスキルを活かした求人もどちらも数多くあります。
- 業界未経験だけど転職できるの?
- インドネシア語はできないけど、求人はあるの?
- どういった業界未経験者の求人募集があるの?
とお悩みのあなた。
実際にインドネシアへの転職を経験した筆者が、インドネシアでの実際に募集している求人(経験者、未経験者含む)の特徴、インドネシアで転職することのメリットや成功させるコツなどを紹介します。
今すぐに転職を考えている方、将来的に転職したいと思っている方は是非参考にしてみてください。
記事の目次
業界未経験者が転職することは可能?
インドネシアには、現在日系企業が約1,500社あり、日本人は約2万人が住んでいます。2000年代初めまでは商社や製造業の企業が中心でしたが、近年では飲食業などのサービス業界の進出が顕著です。そんな企業が出しているのが「現地採用の日本人」の求人。
(現地採用者とは、日本本社から現地法人に駐在員として送られた人とは異なり、現地法人で採用された人を指します。給与も現地法人から支払われるため、日本本社とは給与体系が異なります。)
インドネシアにある日系企業では、日本本社や顧客(インドネシアの日系企業に勤める日本人)との交信が不可欠です。
そのため、インドネシアにも日本語でのコミュニケーションができ、インドネシア人スタッフと共に働ける日本人の求人が発生します。多くの転職者は、この現地採用スタッフとして日系企業に転職します。
たとえ業界未経験者でも、インドネシアという環境で働くことができる日本人は貴重な戦力なため、未経験者でも転職することは十分に可能です。
インドネシアで未経験者の求人はあるの?どんなところ?
転職希望者がアプローチできるインドネシアで未経験者の求人は以下の2種類に大別されます。
- 求人① 日系企業が顧客のメーカーの営業職の求人
- 求人② 人材業や不動産業のコンサルタント職の求人
どちらの求人も経験者は優遇される傾向にありますが、たとえ未経験者でも採用の可能性が十分にあるのが上記2種類の求人です。
稀に美容系やホテル業界などのサービス業の未経験者歓迎の求人もありますが、求人数は多くはないため、常に求人情報にアンテナを張っておく必要があります。
しかし、未経験者の求人だからといって、どのような人でも採用される訳ではありません。企業としては、インドネシアで採用する際は渡航費や住居の手当などの諸々の準備が必要なため、経験者未経験者問わず、採用判断は慎重にならざるを得ません。
また、現地スタッフとコミュニケーションを取れるレベルの英語またはインドネシア語は必須ですし、何よりインドネシアで働いていくモチベーションは不可欠です。
たとえ未経験の業界でも、気に入った求人を見つけた際は、果敢に転職に挑戦してみましょう。
転職する近道は?
インドネシアで求人募集をしている企業に未経験者の方が転職するためには、少なくとも英語をビジネスレベルまで上げることをおすすめします。
たとえ未経験でも、英語が喋れるのであれば、転職先の幅は広がります。そのうえで、これまでの仕事の経験を活かせる求人にアプローチする事こそが、インドネシアで転職を成功させる近道。
また、日常会話レベルのインドネシア語力も転職を成功させるカギとなります。求人募集にも、「英語かインドネシア語必須」の求人は多いです。
英語もインドネシア語もでき、アピールできる社会人経験のある転職希望者は、未経験の業界の採用側にも魅力的な人材に映る可能性があり、転職の成功率は高まるでしょう。
仮に英語やインドネシア語が苦手でも、転職を諦める必要はありません。IT業界や経理部門のスタッフなどはインドネシアの転職市場でもとても重宝されます。
日本人がインドネシアで転職するメリット
インドネシアで転職を希望する方が誤解しがちなのは以下の点です。
1.物価が安いから裕福な暮らしができる
2.インドネシア人は大らかな国民性だから仕事が楽そう
はっきり申し上げて、この2点を期待してインドネシアで転職を希望する方は、諦めた方が良いでしょう。インドネシア人と同様の暮らしを送れば、1食150円程度で済ませられますが、日本食スーパーや日本食料理屋で食べたら、食費は日本より高くつく可能性も。
また、仕事は日本人としてのパフォーマンスが求められるので、インドネシアだからといって楽ができると思ったら大間違いです。
筆者の経験上、インドネシアで転職するメリットは主に以下の点。
- 1.インドネシアの商慣習を学ぶことができる
- 2.語学力を磨くことができる
- 3.インドネシアで生活を送ることができる
1点目は、異国で働くことで現地のルールや慣習を学び、ご自身の視野を広げることができます。転職先が日系企業や日本人相手の会社でも、働く場所はインドネシア。
現地スタッフや相手方のスタッフ、はたまた飲食店のスタッフなど、インドネシア人の仕事に対する考え方や捉え方を、身をもって感じることができるでしょう。
それを糧にできるかは、転職者次第ですが、日本以外の土地に転職することで、学べることはたくさんあるでしょう。
2点目は語学力。インドネシアで転職すると、日本語以外で仕事をする機会は増えます。公私ともに、日本人以外の人には英語かインドネシア語で会話することになります。実際に異なる言語を使うことで、語学力は磨かれます。
最後に、インドネシアでの生活が魅力的である点。もちろん日本より劣ることは多々ありますが、日本より優れている点もあります。
インドネシアで生活を送っている日本人は、日本人全体の0.02%以下です。休暇でインドネシアのさまざまな島を訪れるなど、プライベートを充実させることも可能。
まとめ~業界未経験者がインドネシアで転職するには?~
転職は人生でも大きな決断の1つ。後悔しないためにも、インドネシアへの転職をするには、情報収集を欠かさず行いましょう。
転職エージェントに登録し、求人情報を送ってもらったり、会社の情報を調べたりと、日本に居ながらできることはたくさんあります。
また、希望する転職先の業界が未経験の方なら、その業界に関する勉強も必要でしょう。
多くの求人を見比べて、気になる求人があれば、たとえ未経験でも挑戦してみましょう。