ジャカルタ日本人学校の一大イベントの体育祭。全校生徒1,000人が5組に分かれて優勝を目指して様々な競技で競い合います。
様々な理由でジャカルタに集った子どもたち。体育祭当日は、狂喜乱舞、切歯咬牙で普段目にすることのない子どもたちの雄姿を目にすることができるでしょう。
JJSの体育祭では、小学1年生から中学3年生の各学年が5組に分かれ、ランダムにチーム編成が行われます。
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など、体育祭について詳しく知りたい方。子どもたちの喜怒哀楽だけでなく、その姿を見て思わず感動してしまう保護者も多数。ジャカルタに家族連れで赴任になった際は体育祭も楽しみにしてください。
ジャカルタ日本人学校の体育祭は5色!?
ジャカルタ日本人学校の全校生徒は約1,000人。赤、青、黄、緑、白の5色に分かれて200人1チームで「総合優勝」と「応援大賞」「韋駄天大賞」を目指して競い合います。なお、生徒数が減った場合は白が無くなり4色になります。
ジャカルタ日本人学校の体育祭の特徴はその組み分け。在外の学校ならではの、中学部・小学部合同の体育祭。
小1から中3(6歳から15歳)がそれぞれ5色に分かれ、中3の団長を筆頭に小1までが自分の色の優勝目指して様々な競技で勝利を目指します。
徒競走や玉入れなどの競技はもちろん、色別対抗リレー等では応援する側も必死。
学年を超えた一体感が自然と芽生える体育祭です。
狙うは応援大賞!実力が全て!?
冒頭でも述べた通り、ジャカルタ日本人学校の体育祭は、各競技の総合得点で決まる「総合優勝」とリレーや徒競走の得点で競う「韋駄天大賞」応援合戦や体育祭開催中の応援を通して競う「応援大賞」があります。
総合優勝は各競技の得点で決まるため、当日の運や組み分けのバランスで差が出てしまいます。(※もちろん先生方はバランスが偏らないような組み分けを行っています。)
一方、応援大賞では組み分けのバランスは関係無し。各組の有志が応援団員となり、団長を中心に体育祭当日までの間に、その年の応援歌のテーマや振り付けを決め、応援合戦で優勝を目指します。
応援合戦では、各組の伝統手拍子はもちろん、自分たちで作詞した替え歌の披露など、各組が趣向を凝らした応援を繰り広げます。創意工夫を凝らした組が応援大賞をゲットします。
高学年や応援団員になると、総合優勝より応援大賞の方が嬉しいという生徒も。子どもたちの頑張りが全ての応援合戦は、全員が声を枯らして行います。
応援大賞と共に狙いに行くのが「看板大賞」。応援団員が放課後に居残りをして看板の制作を行います。注目したいのは応援団員の衣装やボンボン。こちらもデザインを決めて発注し、応援合戦の際に効果を発揮します。
当日、目にするのは振り付けを覚えた子どもたちの姿ですが、その裏で1ヵ月以上も準備をしている子どもたち。応援団員は休日にアパートに集まって練習をしたり、衣装の準備をしたり…。やっている本人たちは楽しみながら、年に一度のビッグイベントに取り掛かります。
体育祭≒宴会?
そもそもジャカルタ日本人学校はインドネシアの現地法人の会社員の子どもたちが通学しているため、体育祭に保護者の会社の同僚や取引先がいるのは当たり前。
一昔前まで、お酒を持ち込んで宴会をしに来たのか、子どもたちの姿を見に来たのか分からないような人がいましたが、最近ではお酒は禁止となっております。(水筒にキンキンに冷やした水割りを持っていても分かりませんが。)
露店も出ており、かき氷は毎年大人気。「赤組はイチゴ、緑はメロン、白は氷だけ」と友人をからかい楽しんでいる子どもも。その他にもおにぎりや焼きそば、焼き鳥などもあります。
ジャカルタ日本人学校開校50周年の体育祭ではモスガーガーやヤマザキパンも。発売開始前のあんぱんも販売され、大人も子どもも嬉しい出店が連なります。
令和元年、50周年の体育祭!
2019年はジャカルタ日本人学校開校50周年。そして令和元年。それらを記念して開会式には50羽の鳩が飛び立ちます。更に応援合戦の前に『南十字』を全校生徒で合唱。
♪心は一つ、このジャカルタに南十字に今誓う♪
時を同じくして偶然ジャカルタに集った子どもたち。50周年の体育祭のテーマは「一色閃光~色は五色、心は一色~」。強い日差しの中、全力疾走する姿はいつも心を動かされます。
徒競走で1位で喜んでる姿も、1位を取れずに悔しがる姿も、ジャカルタで元気で過ごしてくれている有難さをしみじみと感じてしまいます。
ジャカルタ日本人学校の体育祭まとめ
ジャカルタ日本人学校の体育祭で特に好きなシーンは上級生が下級生の面倒を見る姿。応援合戦が終わり、全員ほっと一息つきたいところ。上級生は巨大うちわで下級生を仰いだり、「飲み物飲んだ?」と声を掛けたり。
アパートの外を自由に遊びまわることもできず、普段のジャカルタでの生活でストレスを感じているのは子どもたちも一緒かもしれません。
日本の友達とのお別れが嫌で本当はジャカルタに来たくなかったかもしれません。知らぬ間に成長している子どもたちの姿を見ると、ついつい感傷に浸ってしまいます。
少しずつ、確実に、たくましく成長している子どもの姿。是非お子さんの雄姿を楽しみにしてみてはいかがでしょうか?