4年に1度行われるアジア最大のスポーツの祭典アジア競技大会(以降、アジア大会)。今年はインドネシアの首都ジャカルタで開催され、野球の日本代表である侍ジャパンの選手たちは、3連覇を果たした宿敵韓国に惜しくも決勝で敗れ、準優勝という形で大会を締めくくりました。
- 社会人だけの野球日本代表の侍ジャパンって強いの?
- 日本の侍ジャパンはどうして負けたの?
- 日本対韓国の野球決勝戦の試合展開は?
と気になっているあなた。
当日の試合の様子を詳しく知りたい方は、是非ご覧ください!早速試合内容を振り返っていきましょう。
記事の目次
気になる先発はチーム最年少の富山凌雅投手!
アジアNo.1を決める大事なアジア大会決勝の舞台の先発は、初戦のパキスタン戦以来の登板となる富山投手。
チーム最年少の21歳ながら、自慢の“火の玉ストレート”を武器に「全力で頑張る」と侍ジャパンの一員としての意気込み十分。
この日の富山投手は、ピッチング練習の時からやる気満々。プロ選手が揃った韓国相手にも物怖じしていない雰囲気を醸しだしていました。
しかし、試合が開始されると、緊張からか先頭打者から3連続四球。いきなりノーアウト満塁のピンチを迎えてしまいます。
その後、1アウト満塁で5番のアン・チホン。レフト前に2点タイムリーを放たれ、侍ジャパンはいきなり2点を先制されてしまいます。富山投手は初回2/3で早くもベンチに退きます。
侍ジャパンの2番手を任されたのは右腕堀投手。「心の準備はできていた」と話す堀投手の持ち味は打たせて取るピッチング。
セカンド北村選手のファインプレーも光り、急な登板にも焦らず後続を見事に仕留めます。初回に2点を先制されてしまった日本代表。課題としていた立ち上がりでしたが、ヒット1本で2点を取られる嫌なスタートを切ってしまいました。
攻撃陣は韓国の先発ヤン・ヒョンジョン投手を前に塁に出られず!
日本は韓国の先発ヤン・ヒョンジョン投手の前に快音を響かすことができず、バットが空を切ります。3回までヒットは北村選手のわずか1本のみ。
スーパーラウンド初戦で韓国に5-1で敗れた際の原因は「序盤の失点」。侍ジャパンとしては直ぐに追いつきたい場面ですが、韓国バッテリーがそれを許さず試合が進みます。
ゲームが再び動いたのは3回裏!
これまで韓国打線を無失点に抑えていた堀投手が3回裏に韓国打線の恐ろしさを知ることになります。
少し高めに甘く入ったストレートを4番のパク・ビョンホ選手にバックスクリーンへ一直線のソロホームランを浴びてしまい、3回までに3点ビハインドの苦しい展開。甘く入った1球を簡単にバックスクリーンに運ばれてしまい、韓国のプロ選手に格の違いを見せつけられました。
0-3のまま迎えた6回。日本は1番からの好打順!
侍ジャパンは3回を過ぎると韓国に失点を許さず、迎えた6回表日本の攻撃。1番近本選手からの好打順です。
反撃と行きたいところですが、ここも韓国の先発ヤン・ヒョンジョン投手の前に3者凡退。初回以降、3塁すら踏ませてもらえず、侍ジャパンの打線は快音を響かせることができません。
日本は堀投手に続き、高橋-臼井-勝野-佐竹投手と小刻みな継投で韓国打線に的を絞らせません。投手陣は好投したものの、攻撃陣のバットが空を切り続け、そのまま試合終了。
侍ジャパンは韓国打線をヒット4本に抑えたものの、初回の連続四球、4番の1発が響き0-3で敗戦。日本の打線も韓国バッテリーにヒット1本に抑えられ、格上韓国を打ち破ることはできませんでした。
アジア大会侍ジャパン決勝戦のまとめ
侍ジャパンは残念ながらアジア大会決勝の舞台で宿敵韓国に0-3で敗れてしまいました。アジア大会24年ぶり2度目の優勝を果たせなかった侍ジャパン。
社会人野球選手のみの侍ジャパンがプロ野球選手をそろえた韓国相手に実力を見せつけられた試合。今回は惜しくもアジア大会準優勝という結果に終わってしまいましたが、3大会ぶりの準優勝は日本野球の力を示すことができた大会だったといえるでしょう。
この日は多くの日本人と日本を応援してくれるインドネシア人が球場に詰めかけました。日頃野球を見る機会が少ないインドネシア在住の日本人を魅了してくれた侍ジャパン。
24年ぶりの優勝こそ果たすことはできませんでしたが、準優勝という形で日本の野球の底力をこのアジア大会で示してくれました。
次のアジア大会は中国で行われる第19回大会。今年の夏の甲子園で活躍した選手たちが侍ジャパンとして活躍するかもしれません。いち野球ファンとして、次回も楽しみにしています!