今回おすすめするのはインドネシアの首都ジャカルタ北部の街『コタ』。「古い都市」を意味するコタ トゥアとも呼ばれる街の魅力は一体どのようなものでしょうか。ジャカルタの中で初めに発展したといわれるコタ地区。
ジャカルタに旅行で訪れた際は、おすすめのコタで都心部にはないジャカルタの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
- ジャカルタに寄るけど、旅行先が決まっていない
- ジャカルタにいる家族(友人)を訪れるついでに旅行したい
とお考えのあなた。ほんの少しの知識がジャカルタのコタの街歩きを何倍にも楽しませてくれます。それでは早速ジャカルタで初めに発展したコタ地区の魅力やおすすめスポットについて紹介していきます。
コタが発展したのには理由が!?コタの歴史をひも解く!
まず初めに、すべての都市に当てはめることはできませんが、都市の発展には河川が重要な役割を果たすと考えられています。オランダ東インド会社がジャカルタに訪れた1600年頃は大航海時代の真っ只中。
当時は舟運が主な輸送手段であり、発展した都市は水上輸送に適した立地にあると考えられています。当時世界最大都市といわれた江戸も多くの河川が流れていました。
翻ってコタ。ジャワ海に繋がる河川がいくつか流れているコタは貨物の水上輸送にはうってつけの立地。東インド会社は、そんな立地のコタを占領したのではと推察してしまいます。
そして、河川の大規模工事を行っていたという資料も残っており、まさに水の楽園だった地域です。
コタを訪れた際は小さな河川でもいいので、是非探してみるのをおすすめします。自動車移動では感じられませんが、直角に曲がる河川はほぼ人工的に作られたもの。
小舟に載せ替えて、水上輸送のルートに使われていたかもしれません。陸上輸送が発達した現代は河川も埋め立てられて小さくなっていますが、「昔は大きかったのかな?」と思いを巡らしてみるのもおすすめの街歩き旅行の1つ。
また、コタに銀行や華僑が多いのは「商人や労働者として多くの移民が訪れたから」や「中国と中継貿易の地であったから」といわれていますが、それも納得できます。
城塞都市!?鉄壁の守備を誇るファタフィラ広場!
何も知らずに旅行すると、おすすめのファタフィラ広場も西洋建築の建物以外に特徴のある場所とは思えません。ファタフィラ広場は四方を建物が取り囲んでおり、広場としてはかなり使い勝手が悪い造りになっています。
しかしそれが計算された造りで、昔は要塞都市だとしたら、おすすめする理由に少し興味がわきませんか?
そもそも水上輸送に適した都市は、敵も容易に侵入してきます。そこで必要となるのが敵を迎え撃つ要塞。少し北上すると、ジャワ海に面したスンダ水門(Pintu air Sunda)があり、そこには古い大砲が置かれています。
現在ファタフィラ広場にも大砲が置かれていますが、当時使われていたものかもしれません。ファタフィラ広場に向かう道がどこも狭いのは、敵の侵入を警戒していたからでしょうか。
なお、現在の歴史博物館がある建物は旧市庁舎。
当時の重要拠点だった場所は、多くの観光客が集まるおすすめの旅行場所となっています。歴史博物館でコタの歴史の一部を見学してみるのもおすすめ。
古い町並み写真館!
ファタフィラ広場の周りには西洋建築の建物がたくさんあります。旅行した際はファタフィラ広場の周りも散策してみてはいかがでしょうか。
【ファタフィラ広場近くのカフェ】
当時は海上輸送で栄えた河川は、今は区画整備されています。昔の人が見た川から眺めた景色はどういったものだったのか、思いを巡らせてしまいます。
【現在の川(ファタフィラ広場西側)】
【昔の川(ファタフィラ広場西側)】
【川辺のベンチ】
【コタ駅】
【西洋建築】
コタの魅力まとめ
インドネシアの首都ジャカルタは、コタから発展したといわれています。日本が江戸時代のころ、ジャカルタでは東インド会社がコタの街開発を行っていました。
ジャカルタのスディルマンなどの中心部はオフィスビルが多く立ち並び、近代的な街並みとなっていますが、今回旅行先としておすすめするコタの街並みはそれとは異なります。
ジャカルタに旅行で訪れた際は、是非おすすめスポットのコタに足を運んでみてはいかがでしょうか。