インドネシアへの旅行を考えている方や、インドネシアの世界遺産について知りたいあなた。インドネシアには合計8つの世界遺産登録がされており、いずれも魅力的な観光名所となっています。
- インドネシアにはどんな世界遺産があるの?
- インドネシアの世界遺産について詳しく知りたい
- インドネシアに行くから世界遺産にも訪れたい!
とお悩みのあなた。
このページでは8つの世界遺産の一部の世界遺産について紹介しています。インドネシアへの旅行を検討している方は是非参考にしてみてください。
記事の目次
世界最大の仏教寺院『ボロブドゥール寺院遺跡群』
インドネシアの中でも最も有名な世界遺産がボロブドゥール寺院遺跡群。遺跡群という名称からも分かるように、ボロブドゥール遺跡・パオン寺院・ムンドゥッ寺院の3つの遺跡が世界文化遺産登録されています。
インドネシアのジョグジャカルタ州にあり、日本からはジャカルタやバリを経由して訪れることができ、ジャカルタとバリからは飛行機で1時間ほどかかります。
インドネシアは現在9割がイスラム教徒ですが、ボロブドゥール遺跡は仏教寺院。その地を支配していたシャイレーンドラ朝の王により、奈良の大仏の30年ほど後である780年頃から建造が開始されました。
ボロブドゥール遺跡の特徴は寺院の構造と回廊のレリーフ。仏教の思想を表しているとされており、菩薩の修行を表現していると考えられています。回廊には釈迦の一生や因果応報の教えなど、仏教の教えが見事に刻まれています。
当時のインドネシアでは敬虔な仏教徒がいたのではと思わせる彫刻がとても見事です。
ボロブドゥール遺跡を家族で訪れた方は、「小さい子供がいると、上り下りが多くて大変」といった声がありました。インドネシアに滞在中に是非行きたい観光地ですが、余程歴史や遺産に興味があるお子さんでないと、大変かもしれません。
一方、仏教思想を描いたリリーフは見事の一言。こんな遺跡が密林に埋もれていたのだと思うと、歴史の浪漫を感じざるを得ないそうです。
また、ジョグジャカルタでは、マリオボロ通りでのショッピングも楽しめます。はるか昔の歴史と現代の活気のあるインドネシアを楽しめるのがジョグジャカルタの魅力です。
ジャワ建築の最高傑作『プランバナン寺院群』
プランバナン寺院群は、シャインレーンドラ朝のサマラドゥンガ王の時代の後、ラカイ・ピカタンという人物により建造されたとされたインドネシアでは珍しいヒンドゥー教寺院です。
仏教寺院であるボロブドゥール遺跡の次にヒンドゥー教寺院のプランバナン寺院が建造されたのは、当時のインドネシアはジョグジャカルタ地方の王の影響です。
- ボロブドゥール遺跡:サマラドゥンガ王:仏教
- プランバナン寺院:ラカイ・ピカタン王:ヒンドゥー教
両者の関係を例えるなら、サマラドゥンガ王が磯野波平で、ラカイ・ピカタン王がフグ田マスオです。サマラドゥンガ王(波平)の死後、バーラプトラ(カツオ)が王位継承者でしたが、まだ幼かったため、プラモーダヴァルダニー(サザエ)が摂政に。
しかし実権はラカイ・ピカタン王(マスオ)が握り、ヒンドゥー教寺院のプランバナンを建造することとなりました。何とも数奇な運命です。プランバナン寺院はヒンドゥー教寺院の特徴である天に向かってそびえ立つ建築や様式は、一見の価値あり。
恐竜の生き残り!?コモドドラゴンのいる国立公園
インドネシアの動物で最も有名といえるのがコモドオオトカゲではないでしょうか。そんなコモドオオトカゲが生息するのがコモド国立公園。恐竜の生き残りと思われたその見た目は、迫力満点。
水牛や鹿、人間までも食べる肉食動物であり、その危険性はもはや恐竜と感じてしまうのも納得です。その他多くの野生動物も合わせて楽しめます。。肉食動物のコモドオオトカゲは毒を持っているので、襲われないように細心の注意を払いましょう。
コモド島へは、フローレンス島から高速船で1時間ほど。(フローレンス島まではバリ島から1時間半ほどです。)日本から行くとかなり遠いですが、その分道中に楽しみが沸き上がってきます。
コモド島と訪れた方によると、コモドオオトカゲは写真で見るよりもかなり大きく感じるとのこと。絶滅危惧種のコモドオオトカゲ。質感もイメージする恐竜の通りで、人の手が加えられない離島だからこそ生存し続けられたのかもしれません。
コモド島ではダイビングも楽しむことができ、綺麗なサンゴ礁はもちろん、マンタやジュゴンなども目にすることができます。インドネシアの中でも水陸両方を楽しめるスポットとして人気の観光地です。
美しい棚田は神様の階段!?「バリ州の文化的景観」
インドネシアで最も観光客が訪れるのがバリ島。マリンスポーツで有名なリゾート地バリ島ですが、バリ島の良さは真の良さは内陸部にあるという人も多くいます。
2,000年以上も前に神と人と自然の調和を重んじる「トリ・ヒタ・カラナ」の哲学がバリとインドの文化的交流の中で生まれ、その哲学と水利組織の「スバック」は今でもバリの人々によって受け継がれています。
神様の階段とも称される美しい棚田に用いられる水は寺院で清められ、農民たちが切り開いた水路を通り、水田に分配されます。そんな哲学が世界文化遺産登録されており、景色も文化も両方楽しむことができます。
日本の原風景と一味違うバリの景観。しかし、同時にどこか懐かしさを感じてしまうバリの田園風景。マリンスポーツを我慢してでも目にしたい綺麗な景色です。
ウブド地区の棚田周辺は時期によっては観光客でかなり混雑するので、時間配分の注意が必要です。
インドネシアの世界遺産まとめ
日本の世界遺産の数22件に対し、インドネシアは8件。世界文化遺産と世界自然遺産が4件ずつです。日本と同じ島国でありながら、自然環境や文化は大きく異なるインドネシア。
長期休暇でどこに行くか悩んでいる方は、多くの美しい自然が残るインドネシアに訪れてみてはいかがでしょうか。