まだまだ発展途上の国、インドネシア。しかし経済発展のスピードは著しく、物価上昇率も日本とは比べ物になりません。そんな二面性のあるインドネシアの物価について皆さんはどのようなイメージを抱いていますか?
- インドネシアは途上国だから物価も安いはず!
- インドネシアといっても観光地は高いのでは?
- インドネシアでの旅行や生活費はどれくらいの必要?
とお悩みのあなた。この記事では、インドネシアの物価水準について紹介しています。旅行でインドネシアを訪れる方も、これからインドネシアで生活をする方も是非参考にしてみてください。
記事の目次
インドネシアの物価指標は当てにならない?
想像してみてください。日本のテレビ番組などで取り上げられる有名人の私生活。お洒落なカフェやホテルでランチを楽しみ、マッサージをして、またお洒落なレストランでお食事。
移動はタクシーで自宅は都心の一等地。偏見はありますが、物価が高いといわれる日本でそういった暮らしをするには相応の金額が必要です。
また、ランチは手作り弁当か定食屋で、マッサージはせず、たまに友人や同僚と居酒屋やイタリアンなどで外食。移動はもちろん電車で都心から自宅までは30分~1時間。多くの方がイメージしやすい日本での暮らしではないでしょうか。
一方、物価が安いといわれるインドネシア。20万円もあれば、カフェでランチを楽しみ、マッサージをして、たまにならレストランでお食事をすることは十分可能。
移動もタクシーで、部屋の大きさを選ばなければ都心の一等地に住むこともできます。
また、昼食は屋台で済ませ、マッサージはせず、ローカルの友人と夜ご飯を食べ、在来線で30分ほど走った距離にある家で生活するなら、生活費はかなり安く抑えることができます。
生活レベルが違えば、当たり前のように生活費も異なります。現地のインドネシア人の生活と日本人の生活は食事1つとっても異なります。
それぞれのコミュニティがあるので、善し悪しではなく、自分がどういった生活をするのかをイメージしながら読んでみてください。
インドネシアの物価水準~食事編~
水(ミネラルウォーター) | Rp.2,200(約18円) |
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BINTANGビール350ml缶 | Rp.20,000(約160円)前後 |
ビッグマックセット | Rp.46,000(約360円) |
コカ・コーラ350ml缶 | Rp.5,000(約40円) |
お米5kg(インドネシア米/インドネシア産日本米) | Rp.70,000(約560円)/Rp.250,000(約2,000円) |
屋台飯 | Rp. 15,000~(約120円~) |
日本食レストランのランチ定食 | Rp.65,000~300,000(約500円~2,400円) |
レストランでのディナー | Rp.300,000~(約3,400円~) |
ローカルの暮らしぶりと日本人が住むのとでは生活費は大きく異なりますし、インドネシアでもお金を払えばいくらでも贅沢ができます。ホテルのランチビュッフェや高層ビルにあるレストランでのディナーはインドネシアのイメージとはかけ離れたもの。
また、イスラム教のインドネシアはアルコールの税金が高く、日本の3倍以上の値段。日本食スーパーに行けば日本のレトルト食品や調味料なども手に入りますが、輸送費の分値段が上がります。
インドネシアで日本と同じ食生活を維持しようと思ったら、物価は日本より高くなってしまうでしょう。
一時期帰国の際に調味料などの食料品を爆買いしたり、現地の野菜を上手く使ったりして自炊をすることで食費を抑えている方も。
その他にも週に数回は昼食にナシゴレンなどのインドネシア料理を食べ、浮いた分で日本食を食べに行くなどインドネシアの良さも取り入れながら工夫する人もいます。
インドネシアで遊ぶ時に気になる出費~娯楽編~
インドネシアでの生活で意外にかかるのが旅行費。土日を上手く利用して4連休になった場合、インドネシア国内外に小旅行に出かける方は多いです。
ジャカルタ市内で遊ぶところは限られているため、せっかくならバリ島やギリ島、コモド島などに行ってみたいと思うもの。
交通費、宿泊費、マリンスポーツ等の娯楽に費用がかさみ、家族4人で行けばそれなりの費用が必要です。
ジャカルタ市内でゴルフを楽しむ方も多いですが、プレーフィも年々値上がりしています。安いコースならば休日でもRp.500,000(約4,000円)程度でプレーできますが、少し綺麗なコースに行けばRp.1,000,000(約8,000円)以上します。
まだ日本よりは安いですが、運転手への休日手当(交通費)や食事代を含めれば1万円ほどはかかるでしょう。
休日ゴルフ代(プレー+キャディ) | Rp.750,000(約6,000円)~ |
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平日ゴルフ代(プレー+キャディ) | Rp.500,000(約4,000円)~ |
インドネシアの2018年までの過去10年間のインドネシアの年間平均インフレ率は約5%。10年前にRp.100で買えていたものが、現在ではRp.163でしか買えません。特にゴルフ等の娯楽の費用は年々値上がりしており、インドネシアの物価が高くなったと強く感じます。
インドネシアの住むときに気になる出費~住居編~
住居費は会社が負担をしてくれる場合がほとんどなので大きな問題はありませんが、インドネシアで日本人向けの住居費はさまざま。
1人暮らしなら300~3,000USD、4人家族では4,000USD以上など、所属している企業や役職、雇用形態や家族帯同有無によってさまざまです。
光熱費や駐車場代、さらに浄水器代やケーブルTV代は住居費に含まれたり含まれなかったりするので、入居の際にエージェントと交渉する必要があります。
約25万円!生活するときの財布事情
家族構成や各家庭が重視する内容によってさまざまですが、3人家族(子ども10歳)の家庭の財布字事情を紹介します。表の下の補足情報もご覧ください。
住居費(会社負担) | $3,000(約330,000円)~ |
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メイド代(週3通い) | Rp.1,500,000(約12,000円)~ |
運転手代(週6、家庭用) | Rp.3,500,000~(約27,300円~)~ |
食費(外食含む) | Rp.10,000,000(約78,000円) |
雑費費(衣料品、生活雑費) | Rp.2,000,000~(約15,600円~) |
教育費(塾、スポーツ) | Rp.7,500,000(約58,500円) |
娯楽費(一時帰国費用含む) | Rp.8,000,000(約78,000円) |
合計 | Rp.32,500,000(約250,000円) |
住居は会社が負担してくれ、その中にはケーブルTVや浄水器などの費用が含まれています。
それでもただ生活していくだけで発生するコストは相当なもの。日本ではここまでかからなかったので、インドネシアの物価には改めて驚きます。
中でも費用がかさむのが食費、娯楽費。食費は日本のスーパーで購入すると、どうしてもコスト高に。しかし、生鮮食材は安心したものを使いたいので、安全を購入するつもりで費用を捻出。
また、付き合いや家族との外食も多め。日本より外食の回数が明らかに増えているので、そこの反省点もあり。
ジャカルタでは遊ぶところが少ないうえ、インドネシアという地の利を生かして旅行に行っています。旦那様の優しさに甘え、ありがたく楽しませてもらいます。
一時帰国で必要となる新幹線の交通費や親戚との旅行費も娯楽費の一部。節約しなければなりませんが、想像以上にお金がかかっている状況。
現地生活における物価まとめ
節約しなければ、日本以上にお金がかかるインドネシア。子どもがいると、教育費や交通費などがさらに発生します。
決して物価が安いからと言って、生活費も安くなるわけではありません。むしろ、日本では発生しなかったコストが発生したりするので、高くなる場合も。
出費を抑えるところと使うところを使い分けて、うまく生活していかなければならないでしょう。