インドネシアに訪れたときは必ず試したいインドネシア料理。ナシゴレンやミーゴレンといった名前は聞いたことはあっても、タイ料理のガパオライスやトムヤムクンと比べたら実際に食べたことがある人は少ないのではないでしょうか。
- インドネシアで美味しい料理を食べたい!
- インドネシアのおすすめ料理は何?
- インドネシアの食べ物で注意すべき点は?
この記事では以上のような気になるポイントについて紹介しています。インドネシアに旅行で行かれる方やインドネシア料理について知りたい方は是非参考にしてみてください。
記事の目次
インドネシアの有名な食べ物ランキング!
インドネシアで最も有名な食べ物はナシゴレン
インドネシアの食べ物の中で最も有名なものはやはりナシゴレン。ナシゴレンはインドネシア語ではNasi(ご飯)Goreng(揚げる)。
調理方法としては揚げるのではなく『炒める』になるため、実際に揚げている訳ではありません。炒飯を英語でFried Riceと表記するのと同じ用法です。
インドネシアの食べ物の代表格のナシゴレンの特徴は使用される調味料。インドネシア版醤油のようなケチャップマニスと魚醤の一種であるトラシで味付けをします。
一般的には付け合わせにクルプック(揚げせんべい)や生野菜(ピクルス)が添えられます。
ナシゴレンはサンバル(辛味調味料)の辛さとケチャップマニスの甘さが効いており、さらにトラシで香り付けされたインドネシアの代表的な食べ物です。
通常のナシゴレンでは鶏肉が使われますが、シーフードやヤギを使ったナシゴレンもあります。
麺を使用したミーゴレン
調味料や調理法がナシゴレンとほぼ同様のミーゴレンもインドネシアの有名な食べ物。ミーは麺でゴレンは揚げる。
先ほど紹介した通り実際の調理法は炒めているので、焼きそばですが、日本の焼きそばより麺がモチモチしている印象を抱きます。また、ナシゴレンより小松菜などの葉野菜が目立ちます。
日清のカップ焼きそばUFOでもナシゴレン味があるので、是非試してみてはいかがでしょうか。
懐かしさNo.1のインドネシア料理はソトアヤム
インドネシア料理の中でもたまに無性に食べたくなるのがソトアヤム。インドネシア語でSoto(スープ)Ayam(チキン)と書きます。スープが黄色いのはウコン(ターメリック)によるもの。
鶏肉の出汁、セロリやハーブを使用した複雑なスープに、モヤシやキャベツとビーフンを加えます。味わい深さと触感を楽しめ、途中でライムを絞ったりサンバル(辛味調味料)を追加したりして味の変化を楽しむのもおすすめ。
ウコンは肝機能の増進の効果がるので、飲み会がある日や翌日の昼食はソトアヤムを食べるのも良いでしょう。場所によってトマト、茹で卵、揚げたジャガイモなどが入っており、レストランやワルン(屋台)によって味は様々。
お店で食べるソトアヤムより、メイドさんが作ってくれるものの方が美味しい可能性も。
インドネシアの野菜料理といえばガドガド
インドネシアに来たら必ず食べたい食べ物の1つがガドガド。ガドガドは「ごちゃ混ぜ」という意味の温野菜サラダ。いんげん、もやし、キャベツ、ニンジン、ほうれん草などの温野菜にピーナッツソースをかけた定番インドネシア料理です。ピーナッツソースはブンブー・ガドガドと呼ばれ、ペースト状にした揚げピーナッツにケチャップマニス(インドネシア版醤油)やパームシュガーなどを加えて作ります。
揚げ豆腐やクルプック(揚げせんべい)を合わせることも。乾杯してガドガドを食べれば、一気にインドネシアの雰囲気を感じることができるでしょう。
インドネシアの超人気な食べ物はサテアヤム!
インドネシア人も大好きなサテアヤム。「インドネシアの食べ物で何があるの?」と聞かれたら「ナシゴレンとかサテアヤムとか沢山あるよ!」と答える人も多いのではないでしょうか。
サテアヤムは鶏肉の串焼きです。サテは串焼きを意味するので、牛肉を使えばサテ サピ、ヤギを使えばサテ カンビンとなります。
インドネシアの屋台では夕方にもなると炭火でサテを大量に焼いており、とても良い匂いがします。ピーナッツソースで食べるのが一般的ですが、塩焼きでライムをかけて食べたり、地域によってはカレーソースをかけたりします。
日本の焼き鳥より小ぶりにカットされているため、どんどん箸ならぬ串が進みます。屋台では10本Rp.20,000(約160円)で売られており、誰もが大好きなインドネシアの食べ物です。
インドネシア屋台の王道食べ物、バソ
バソ(バクソともいわれる)は牛肉、鶏肉、魚などのすり身を団子状にした食べ物。ちらし寿司などで使われるさくら田麩(でんぶ)と起源は同じで、中国から持ち込まれたものをインドネシアで形が変わって広がった食べ物です。
バソは、ビーフブイヨンのスープに中華麺(ビーフン)などと一緒に食べるのが一般的。スライスしたバソがナシゴレンやミーゴレンに入っている場合もあります。
なお、ジャカルタのコタで日本人にも有名な『俺の餃子』のお店の道路を挟んだ向かいに行列を作るバソのお店があります。そこで提供七得るのはバソ サピ(牛肉のバソ)。
メニューが7つしかないにも関わらず人気店なので、ローカルのバソを食べたい方は是非試してみてはいかがでしょうか。
インドネシアの納豆!?テンペ
納豆は日本でも好き嫌いが分かれる食べ物の代表格。インドネシアにも納豆に似た食べ物があり、テンペといいます。大豆をテンペ菌で発酵させており、油で揚げたりして火を通してから食べます。
味は少しだけ納豆に似ているものの、発酵の程度により臭いやクセはない食べ物。
納豆が大好きな方は是非試してみてはいかがでしょうか。テンペは、次に紹介するナシチャンプルに出てくる場合もあります。
インドネシアの食べ物を網羅するにはナシチャンプル
ナシゴレンと並ぶ人気ご飯料理がナシチャンプル。ナシチャンプルはインドネシア語でNasi(ご飯)とCampur(混ぜる)。
ナシチャンプルはテンペやガドガド、サテなどのインドネシアの食べ物を1つのお皿に盛って食べます。感覚的には日本の丼に近いでしょう。
テンペやガドガドの他にもタフゴレン(揚げ豆腐)や空心菜炒めなど、お店によってさまざま。インドネシアの食べ物を一度に楽しめるので、時間が無い人はとりあえずナシチャンプルを食べることをおすすめします。その際は、サンバルも忘れずに!
芳醇なスパイスの香りが食欲をそそるルンダン
ルンダンは牛肉などのお肉をココナッツミルクとスパイスで長時間煮込んだインドネシアを代表する食べ物。ルンダンをはじめ、パダン料理はインドネシアでも大人気で、ジャカルタにパダン料理のお店も数多くあります。
パダン料理のレストランでは、席に着くと食べ物がテーブルにところ狭しと並べられます。好きな食べ物に箸をつけ、その分が料金になります。インドネシアに来たら、パダン料理のお店に行くのもおすすめです。
ルンダンはお肉に味が染み込み、インドネシア版シチューやカレーのようなもの。お肉の質によって固いルンダンもありますが、ご飯との相性は抜群。
まさかそれを揚げるとは…。ピサンゴレン!
ピサンゴレンとは、バナナを揚げたインドネシアの食べ物。サクサクの衣をまとったバナナは甘さが増してインドネシア人が大好きなおやつ。衣がないものもあり、地域によって呼び方もさまざま。
練乳やジャムをかけてさらに甘くして食べることもあります。小腹が空いたり、甘いものが欲しくなったりしたら是非食べてみてはいかがでしょうか。
インドネシアの食べ物で注意すべきことは?
インドネシアのみならず、慣れない土地の食事で体調を崩してしまうことも。インドネシアでも、屋台飯には要注意。レストランと比べてどうしても衛生面で劣ってしまうので、なんでも口にするのは避けましょう。
特に水が原因で体調を崩してしまうことが多く、短時間の滞在なら市販の水を使うのをおすすめします。
また、サテなどで火が十分に通っていなかったらお腹を下してしまう方も。生野菜でお腹を下してしまう人もいるので、水、生野菜、半生で調理されたものには要注意。
インドネシアの生活に慣れてしまえば、衛生面を気にしすぎなければ屋台も問題なく食べられるようになります。
インドネシアの食べ物まとめ
旅行でインドネシアを訪れ、インドネシアの食べ物にハマる人は多くいます。しかし、インドネシアの滞在が慣れた方は、油っこい料理に飽きてしまう方も。
油を多く使う料理があるため、朝昼晩の食事ではバランスにも注意しながらインドネシアの食べ物を満喫することをおすすめします。
インドネシアは多民族国家なので、今回紹介した食べ物以外にも、実に多くの地域料理があります。
一度にすべてを食べつくすことは難しいので、是非何度もインドネシアに足を運んでみてはいかがでしょうか。